なぜ独学の宅建士が、今「空き家」に注目するのか?

1. はじめに:宅建士という「物差し」を手に入れて見えたもの
はじめまして。当ブログを運営している宅建士のれいんです。
私は独学で2025年の宅建士(宅地建物取引士)の試験に合格しました。宅建士の試験に挑んだ理由は、単なるキャリアアップのためではありませんでした。きっかけは、身近に増え続ける「空き家」の存在です。
2年前に家族で小さな町に移住してきたのですが、町を歩けば、庭木が伸び放題になり、ひっそりと静まり返った家があちこちに見つかります。一見、ただの「古い家」に見えるそれらは、法律や不動産取引という「物差し」を通して見ると、放置してはいけない深刻な課題であることに気づいたのです。
2. 「独学」だからこそ分かる、相続世代の不安
不動産業界のプロの方々は、毎日膨大な取引をこなしています。しかし、相続で突然「空き家の持ち主」になった一般の方々にとって、不動産のルールはあまりにも難しく、不親切です。
私自身、独学で法律を一から学んだ際、「なぜこんなに分かりにくいのか」と何度も勉強をやめたくなりました。
- 「媒介契約って何?」
- 「抵当権がついたままの家はどうなるの?」
- 「再建築不可って、つまりどういうこと?」
専門家にとっては当たり前の言葉かもしれませんが、普通の、空き家の持ち主にとっては「どうやって超えればいいのかわからない高い壁」になっています。この情報のギャップを埋めることこそが、今の自分にできることだと思いました。
3. なぜ「今」、空き家なのか?
私が今、強く空き家問題に注目しているのには、3つの理由があります。
① 法律の大きな転換期
2024年の相続登記義務化を筆頭に、国は今、空き家の抑制に向けて大きく舵を切っています。「知らない」では済まされないペナルティが増えているのが現状です。また、空き家を放置して「特定空き家」に指定されてしまうと、土地の固定資産税が最大6倍になってしまう恐れもあるのです。
② 古くて良いものを再生する新しい価値観
古い家は、決して「壊すべき負債」だけではありません。新しい家にはない柱の太さや、職人の手仕事が光る建具。これらを今の暮らしに合わせたスタイルで再生させることで、次の世代へバトンを繋ぐことができます。
③ 地域を元気にする「インサイト(洞察)」
私も今、10年以上空き家になっていた家に住んでいます。移住してきてすぐに住める家を探していたのですが、「荷物が残っているから」「年に一度親戚が集まるから」などという理由で貸せない売れない空き家の多いこと!家探しはかなり難航しました。ひょんなことから家は見つかったのですが(この話はそのうち書きますね)、空き家だらけの町なのに住める家が全然ない!という状況をどうにかしたい気持ちが大きくなりました。
空き家が1軒解消されるということは、その土地に新しい風が吹くことを意味します。宅建士の知識を活かし、所有者の方と一緒に「この家がどうすれば最も輝くか」という洞察(インサイト)を深めていきたいと考えています。
4. このブログが目指すもの
「独学宅建士の空き家インサイト」は、不動産業者のためのブログではありません。
- 実家を相続して、どうしていいか途方に暮れている方
- 「空き家バンク」に登録したいけれど、手続きが不安な方
- 古い家をセンスよく再生して、誰かに使ってほしい方
- 空き家に住みたい方
そんな方々のために、「日本一分かりやすく、最も親身な空き家の専門サイト」を目指します。
5. おわりに:銀杏(イチョウ)の葉に込めた願い
私の活動のモチーフには「銀杏」を選んでいます。銀杏は樹齢が長く、古くから人々の暮らしを見守ってきた木です。
たとえ今は眠っている空き家であっても、適切な知識と少しの工夫で、再び家族の笑い声が響く場所に生まれ変わることができます。このブログが、あなたの大切な場所を守るための「きっかけ」になれば幸いです。
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